みらいの描き方 千葉 あいり

薬局勤務の傍ら本社に在籍し、
ENIFvoiceの推進に携わる

私は現在、週3日はファーマみらいの調剤薬局で薬剤師として勤務し、週2日は東邦ホールディングスのENIFvoice推進室に出向というかたちで勤めています。

ENIFvoiceというのは自動音声認識により電子薬歴を作成するシステムで、東邦ホールディングスの東邦薬品が開発・販売しているものです。薬剤師は1日8時間の勤務時間のうち平均3〜4時間を薬歴作成に割いているのですが、ENIFvoiceを使うと、これを1時間程度に短縮することができます。そして、浮いた時間を患者さまとのコミュニケーションなど他の重要な業務に充てることができます。2009年に発売され、現在のENIFvoice SP+Aは3代目。今では大手ドラッグストアをはじめ多くの調剤薬局や大学などで導入が進んでいます。

このENIFvoiceの魅力やメリットをアピールしたり使い方を説明したりするのが、ENIFvoice推進室での私の仕事です。導入を検討中の企業でのプレゼンテーション、導入していただいた企業の新人研修などでのレクチャー、学術大会でのブース展示・説明など、さまざまな場で活動しています。

薬局だけに留まりたくない。
ファーマみらいで希望の働き方を実現

薬局だけに留まらず、外に出て地域や社会で活躍できる薬剤師になりたい。私は学生時代から、そう思っていました。そんなときに企業の合同説明会でファーマみらいのブースを訪れたのですが、驚いたのが、ブースを任されている採用のリクルーターの方が入社1年目の社員だったこと。その方に、やりたいと手を挙げれば1年目でも挑戦できる会社だと言われ、いろいろな経験をしたいという自分の希望が叶えられる会社だと、強く魅かれました。

実際に入社後は、リクルーターを務めたり地域の健康イベントの手伝いをしたりと、1年目から薬局外での活動にも積極的に参加してきました。その一つが、ENIFvoiceのサポーターです。ENIFvoiceの説明会などを薬剤師としてサポートするのが役目でした。そして、入社2年目の冬にENIFvoice推進室が新たに立ち上がることになり、社内でメンバーが公募されました。ENIFvoiceの担当者から、本格的にやってみないかと声をかけていただき、薬局勤務との両立に少し不安はありましたが、挑戦することを決意しました。

“二足のわらじ生活”で
得たものを双方に活かす

こうして入社3年目から、本社勤務と薬局勤務の“二足のわらじ生活”を送っています。両方を同時に経験するからこそ得られるものは大きく、どちらの仕事もとても楽しくやりがいがあり、思い切って挑戦して良かったと心から感じています。本社で仕事をするなかで、薬局だけでは得られないさまざまな情報・知識や経験が得られ、社内外の多様な人と出会うことができ、世界が大きく広がりました。全国各地に出張する機会もあり、仕事後に地元の美味しいものを食べるのがちょっとした楽しみになっています。

一方で、同様に薬局という現場でしか得られない知識や経験もたくさんあります。ENIFvoiceは薬剤師のためのシステムなので、より使いやすくするためには現場を知る薬剤師としての視点が不可欠です。ENIFvoice推進室のチーム内でアイデアを出し合うときも、薬剤師目線の意見を出すよう心がけています。また、ENIFvoiceの説明をする際にも、薬剤師として日々薬歴を書いている経験があるからこそ語れること、伝わることもあります。自分の経験を交えて語ることで、相手からの共感も得やすくなり、説得力も出ると感じています。

最近一番うれしかったのが、初めて一人でプレゼンテーションをした提案先で、ENIFvoiceの新規導入が決まったこと。それまでは新規の案件は上司が中心で私は同行する立場だったので、うまくいくだろうかと不安もあったのですが、この件が決まったことで自信がつきました。

現場と本社とのつなぎ役になり、
薬局をより良く変えていきたい

薬局をより良くするにはどうすればいいか、薬剤師が働きやすい環境を作るにはどうすればいいかというのが、今の私の最大の関心事です。薬剤師として薬局に勤めていて感じるのが、患者さまにとって薬局は薬をもらいに行くところであり、薬をもらったらすぐ帰るのが当たり前になっていること。薬剤師も忙しいがゆえに事務的に薬を渡すだけになっているという現実もあります。患者さまがいろいろなことを話してくださり、また来たいと思ってくださるようなかかりつけ薬局にするには、どうすればいいか。今後はENIFvoiceのようなシステムの活用によって薬剤師の業務負担を削減しつつ、患者さまにより深く向き合うことのできるような薬局づくりに取り組んでいきたいと考えています。
会社が理想と考えている薬局像を理解し、現場で自ら実践してみること。そこから現場目線での課題を見つけ出し、改善点を考えること。そしてそれを本社へ伝え、全社的に改善してもらえるよう働きかけることが、より良い薬局づくりには不可欠です。

ファーマみらいは社内の風通しがとても良く、新しいことにもどんどん挑戦していこうという社風の会社です。そして、薬局を変えていこうという機運も高まっています。本社で学んだことを現場に持ち帰り、現場で感じたことを本社に伝え、業務に活かす。現場と本社とをつなぐことこそが私の役割なので、その務めを今後もしっかりと果たしていきたいと思います。

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